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両備ホームズトピックス
お役立ち情報 2025/07/24
岡山の気候・土地に合った住宅とは?地域密着ハウスメーカーの設計術

その家、本当に岡山に合っていますか?
家を建てるとき、多くの人がデザインや間取り、設備や価格に目を向けます。しかし意外と見落とされがちなのが、「地域の気候や土地に合った設計かどうか」という視点です。
岡山県は年間を通じて日照時間が長く、晴れの国と呼ばれるほど。降水量が少なく温暖な気候である一方で、夏の暑さや冬の寒暖差、地域によって異なる地盤や風向きなど、暮らしに影響を及ぼす環境要素も多くあります。さらに、沿岸部と内陸部では気温差や湿度の感じ方も異なるため、同じ県内でもエリアによって設計の工夫が求められます。
全国的なハウスメーカーが用意する標準プランでは、地域の特性が十分に反映されていないことも。どんなに性能の高い建材を使っても、岡山の気候に合っていなければ、本来の快適性や省エネ効果は発揮できません。
だからこそ「岡山に合った家」であることは、快適な暮らしと長持ちする住まいを実現するうえで非常に重要です。本記事では、岡山の気候風土に合った住宅の考え方や設計ポイント、そして地域密着型の住宅会社がどんな提案をしてくれるのかをご紹介します。
岡山の気候と土地、その特徴とは?

岡山の気候は、温暖で比較的穏やかです。年間を通じて晴れの日が多く、降水量も全国平均より少なめ。そのため湿気や結露に悩まされることは少ない反面、強い日差しや夏の高温、冬の底冷えに対応した住まいづくりが求められます。
また、岡山市をはじめとした平野部は南向き斜面や干拓地、旧河川沿いのエリアなど地盤条件が多様です。北部の津山や新見などは積雪がある地域もあり、地域差も大きいのが特徴です。山間部では冬場の凍結や湿気対策が求められる一方、南部沿岸では強風や潮風に対する外壁材や断熱材の耐久性も考慮する必要があります。
加えて造成された新興住宅地と、昔からの地盤がしっかりしたエリアでは、地震時の揺れ方や沈下のリスクにも差が出るため、地盤調査と構造設計の連動が重要になります。住宅会社にとっては、こうした土地の背景まで理解しているかどうかが、その後の安全性・快適性に大きく影響します。
季節風や局地的な風の影響もあるため、建物の配置や開口部の位置を考慮しないと、快適な通風や断熱性能が得られない場合もあります。つまり「岡山」と一括りにしても、土地ごとの特性を丁寧に読み解いた設計が欠かせないのです。
自然を活かすパッシブ設計が快適さのカギ

地域の気候に合った住宅設計として、近年注目されているのが「パッシブデザイン」です。これは太陽の光や風といった自然の力を最大限に活かし、エネルギー効率を高めながら快適な住環境を実現する考え方です。
岡山のように日照時間が長い地域では、冬場に太陽の熱を効率よく取り込めるよう、南面に大きな開口部を設ける設計が有効です。一方で、夏の強い日差しは軒や庇でしっかり遮り、室内温度の上昇を防ぐ工夫が求められます。こうした工夫は冷暖房の稼働を抑え、年間の光熱費の削減にも直結します。
また、地形や周囲の建物を考慮した風の通り道を設計に取り入れることで、自然換気によって涼しさを得ることも可能です。これにより外気の湿度や熱を上手にコントロールし、機械設備に頼らない快適な室内環境を保つことができます。
パッシブデザインは家全体の性能を底上げするだけでなく、窓の位置や庇の長さ、隣家との距離など細かな設計調整が求められるため、地域に根ざした設計ノウハウが活きてくる分野でもあります。岡山の気候特性を知り尽くした設計士がいるかどうかが、パッシブデザインの効果を最大限に引き出す鍵となります。
たとえば朝日がしっかり入る冬のダイニングや、夏でも風が抜けて涼しい寝室など、暮らしの快適さを自然の力でつくり出せるのが、パッシブデザインの魅力です。
両備ホームズの家は、岡山の風土に根ざした設計思想

両備ホームズでは、設計のはじまりを「お客様との対話」だと考えています。そしてその対話には、岡山の気候風土や土地特性への深い理解が欠かせません。
私たちは岡山・香川エリアで70年以上の家づくり実績を持ち、駅近や学校近く、干拓地や斜面地など、多様な土地条件に応じた住宅を手がけてきました。土地の形状や風の通り、日照条件を読み解いたうえで、パッシブデザインや断熱・気密性能を最適化。設計士が実際に土地を見て、一邸ごとの快適さをかたちにしています。
施工にも一切の妥協はありません。現場対応力と構造設計のノウハウを活かし、狭小地や変形地でも、その土地に一番似合う家をご提案。地域密着の強みを最大限に活かし、建てた後の暮らしまで見据えた設計を行っています。
断熱等級・気密性能に関しても、岡山の気候に合わせて基準を設定。通風や採光だけでなく、冷暖房計画や電力使用の効率性までを視野に入れた提案を行うことで、住まいの“快適さ”を数値と体感の両面から実現しています。
また両備グループ全体で保有する土地情報やネットワークを活かし、「その土地に合った住まい方」を土地探しの段階からトータルにご提案できるのも大きな強みです。土地あり・土地なしを問わず、プランの自由度と安心感の両立を追求しています。
地域に根ざし、風土を読み解く力と技術力をあわせ持つ──それが、両備ホームズの設計思想です。